こんにちは守屋です。
サッカー選手は小学生の憧れの職業だということです。親の立場で子供がサッカーをしていると言うのは結構多いのではないでしょうか。そこでサッカー選手の現実を見ていきましょう。
1.サッカーだけじゃない世界をどのタイミングで認識しなければいけないか、認識させるか
2.サッカー選手になってからの大事なお話をしているクラブはあるのか
平均寿命(在籍年数)は…なんと
『2年~3年』
と言われています。
そして、平均引退年齢は更に…
『25~26歳』
(2016年10月16日調べ)
短すぎますよね。18歳からなった人でも8年程度。大学からであればたったの2.3年で憧れだった職業から引退をしているということになります。
小学生のなりたい職業1位はスポーツ選手でその内訳はサッカー選手が58.8%でダントツ。2位が野球選手で21.3%。しかし、小学生が見ているのは華やかなテレビ・CM・雑誌に出たり、海外、日本代表で活躍する選手がフォーカスされやすいからでしょう。
私もその一人でジュビロ磐田の闘将ドゥンガに憧れていた時期がありました(笑)
統計が出ている以上、沢山のJリーガー達が退団・移籍を繰り返し、自分の評価を上げていきたいが現実には出場機会に恵まれず、毎日練習はするものの、この先どうなるんだろうという不安との闘いの毎日の中で、
「このままサッカーだけしていて良いのか?」
「いや、サッカー選手になった以上は一生懸命頑張っていけるところまでいこう」
という心の葛藤があると思っています。
1.サッカーだけじゃない世界をどのタイミングで認識しなければいけないか、認識させるか
子供がテレビなどで見る華やかなサッカーの世界を、物心ついた時からやる決断をして幼少期から高校と成長して大学、もしくはプロサッカーの道を歩むこと。これ自体は私も多くのことをサッカーから学んだので悪いとは思いません。
ですが、上記の統計通り寿命が短いことは事実であります。先ずはその事実を親が認識しておかなければいけません。夢を必死に叶えようとする子供に対して「サッカー選手は25歳くらいで引退よ!」というのは酷ですが、質問の仕方を変えて、
「サッカーを通じてどんなことをしたいの?どんなイメージがある?サッカー選手としてどんな風になりたいの?」
という風に投げかけてあげることが大事だと思います。子供や大人でもそうですが、最初は自分の為に、自分が活躍するためだけに練習するものです。
しかし、そのうちにチームを勝たせてあげたい。応援してくれるファンを喜ばせてあげたい。その地域に何か貢献できることは無いかという風に変わってくるものです。
そこまで来るとサッカーというのは目的ではなく、【手段】という風に考え出すことが出来ます。
流石に子供の時にそこまで辿り着くかと言えば難しいかも知れませんが、子供の頃だからこそ、なぜ、サッカー選手になりたいのか、サッカー選手となってどんなことをしたいのか、サッカー選手になった自分はどんな風に社会に影響を及ぼす選手になっているのか、という風に考えを植えつけさせておくことが大事です。
本田圭祐選手の小学生の頃の夢は有名ですが、私はその中でも、
「必ず世界一になる。そして世界一になったら大金持ちになって親孝行する。」
「プーマと契約して世界中の人がこの僕が作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢見ている」
という部分のマインドが原則原理に基づいて、しっかりと基盤が形成されているなという風に思いました。
なぜならこれは私が先ほど伝えたように、サッカー選手というのは夢でもありますが目的ではなく、【手段】として考えていることになるからです。
つまり既に小学生の頃から本田選手は、サッカーを通じて社会貢献をしたいというのを本能的に備わっていた、もしくは親が教えて植えつけていたのかも知れません。
幼少期にこそしっかりと何故サッカー選手になりたいのか、サッカー選手として何をしたいのかと言うのを考えさせておく親の質問力はとても大事になると思います。
これはビジネスでも同じことだと思います。夢に見た職業に就きたいということ自体は悪くないですし、目標を持つことは非常に重要なことだと思います。
ですが、その職業を通してどうしたいか、何をしたいか、何が出来るかというのは考える人が少ないと思います。それは何故かといえば就職活動中に、
「とりあえずみんながあの会社に就職しているから…」
「大企業は安定しているから…」
「とりあえず就職してから考えよう」
など、安易に考えた結果、周りに流されて考える力を使う部分で使うことが出来ずにそのまま流されていき、行き着くところは急なリストラと過酷な労働条件という風になってしまいます。
それでも頑張ろう!と思った矢先に、仕事をIT技術、AIに取られていくという時代に今すでに突入している状態しています。
現実は大学でこの部分を教えてくれる人はほとんどいません。自分で気付く力を身につけれるように、色んな人と触れ合ったり色んな感性を磨いておく必要があります。
2.サッカー選手になってからの大事なお話をしているクラブはあるのか
Jリーグのクラブチームはいわゆる企業であり、利益を出し、その利益を還元していくというシンプルな部分に辿りつきます。では、一体どのくらいのJリーグのチームがチームカラーを持っているだろうかと疑問が浮かびます。
地域に根付いたクラブチームを目指すことはどのクラブも一緒だとは思いますが、それ以上に選手は商品であり、商品がどれだけ魅力に映るか、そしてその選手達が常に好循環することが大事です。
そのために、どのようなクラブはどのような経営理念に沿ってクラブ戦略を考えているか、というのを本気で考え実行し続けているチームはどの程度あるのだろうと感じます。
例えば中田英寿選手は、ベルマーレ平塚と契約した際のオプションとして海外からのオファーがあった場合に、それを了承すると言うオプションをクラブ側との間に盛り込んだといわれています。
これは本田圭祐選手も同じです。本田選手の場合は自分から海外オファーを求めてセレクションを受けることを了承して欲しいと、名古屋グランパスとの契約の際に伝えたと言われています。
本来、Jリーグのクラブからすれば普通の企業のように選手の囲い込みをしたいものです。優秀な選手にはいつまでも残ってプレーして欲しいと思うのが、オーナーや社長、監督の気持ちでしょう。
ですが、それ以上にチームとしての特色がちゃんとあった方が選手としては嬉しいものです。何故なら真剣にその選手個人を考えているということになるからです。
あまり知られていませんが、中田選手は今でも「nakata.net」としてベルマーレのオフィシャルパートナーとなっています(2016年現在)。21歳でペルージャに移籍して、今まで18年間もスポンサーとしてベルマーレに恩返しをしています。
そう考えるとベルマーレの特色は決して間違いではなかったということになります。結果論かも知れませんが、中田選手個人のことを本気で考えて移籍を承諾させて、後に恩返しを継続してくれる。こんな素晴らしい関係を企業とスタッフ、Jリーグと選手も持ちたいですよね。
選手寿命が短いという部分で考えた場合、スポンサー企業に対して、インターンシップを選手にしてあげたり、こんな企業側からの応援の仕方があるんだよ。というのをサッカーだけしてきた選手にできるJリーグチームが出来てきたら、本当の意味での地域貢献になると思っています。
国内に限らず、サッカー選手の選手寿命が短いという事実は変えられないかも知れません。
サッカーを通じて引退してからも安心してサッカーに関わる職業に就き、地域に根付いた貢献ができる土俵を作ってあげることが、選手寿命よりもサッカー寿命を延ばすことに繋がるのではないでしょうか。
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